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僧侶は結婚していいのか?

ブッダ・空海の思想に入る前に、予備知識として
今の日本人がよく持つ、仏教への疑問や勘違いを扱います。

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よくある仏教の疑問 3
 僧侶は結婚していいのか?

 現代の日本のお寺は、家族がいて成り立っています。妻や子供が
いるのは普通です。お寺というのは、自分のものではなく宗派のもの
なので、跡取りがいないとお寺を出て行かなければいけません。

 このように僧侶が家庭を持つのは、他にはない日本だけの特徴です。
上座部でも大乗仏教でもチベット密教でも、僧侶は家庭を持ちません。
本来出家者は、異性には一切触れてはいけないのです。

 出家というのが、家を出ると書くように、あらゆる執着の種から離れようと
するのが、出家者の元々の姿です。家庭があると家庭を守る責任があり、
妻や夫、子供に対する愛着があり、教育費や生活費などを稼ぐ必要もあり、
と一般的な在家者と同じような環境になってしまいます。

その環境でブッダの覚りを得ることは、極めて困難です。
(不可能と断言はできませんが)

しかし、今の日本の現状では、家族の協力がなければ、お寺を維持
することも難しいでしょう。
(お寺の維持・管理には、かなり手間がかかります。)

 日本は、独自の仏教をつくるとともに、世界に類のない独自の僧侶
スタイルも創りあげたと言えるでしょう。
お寺と檀家さんの関係を見ていると、これはこれで日本の風習には
合っているようには思えます。

 昔、始めて公に妻帯した親鸞聖人は、自分のことを出家者ではないと
しました。
といって在家者とも言えないので、非僧非俗(僧でもなく俗でもない)
という姿勢を貫きました。(僧籍を剥奪されたので、そうなったのですが)

個人的には、非僧非俗という親鸞の姿勢は好きです。
出家という言葉を使うなら、初期・上座部仏教の出家と日本仏教の出家は
違う意味合いで使われていると考えた方が、分かりやすいと思います。

それをどう評価するかは、個人の価値判断の問題でしょう。

--- 次回は 「 僧侶の仕事は葬式なのか? 」 ---

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