僧侶の仕事は葬式なのか? 2
ブッダ・空海の思想に入る前に、予備知識として
今の日本人がよく持つ、仏教への疑問や勘違いを扱います。
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よくある仏教の疑問 4
僧侶の仕事は葬式なのか? 2
仏教の戒律の中に、僧侶は在家者の葬儀に関与してはいけない
というものがあります。
ブッダや空海の記録の中にも、僧侶の葬儀に関わったものは少しだけ
見受けられますが、出家していない人への葬儀には関わっていません。
そこで現在の日本仏教式葬儀では、死者をまず出家させ、
戒を授けて(授戒)、戒名を与えます。
これにより、死者は在家者ではなくなるので、戒律を破ることなく
僧侶は葬儀を行なうことができます。
おそらく当初は、在家者の葬儀を行なうために裏技的に考え出された
ものだと思いますが、現在では仏門に入れて戒名を与えることが
普通になっています。
多くの宗派では、葬儀の作法を引導作法といいます。
引導とは、衆生を菩提(悟りの世界)に導くことです。
僧侶に対しては、引導作法は行いません。
僧侶は、すでに戒を授かり僧名を持っています。
真言宗の場合、伝法灌頂を授かり阿闍梨(あじゃり)となります。
引導作法では、それと同様のことを死者に対して行なうわけです。
昨今、高額の戒名代などに対して批判や戒名不要論などもあるようですが
元々は、戒律違反を回避しながらも、在家の葬儀を行なうという、
妙案だったのかもしれません。
--- 次回は 「 僧侶は金儲けをしていいのか? 」 ---
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