中道と苦行
五蘊をあるがままに観ることは、ブッダの修行の基本です。
修行においてブッダは、快楽と苦行を捨てて、中道を歩んだと言われます。
中道は、ブッダの生き方の基本です。
ただし、ブッダは苦行を否定したわけではありません。
ブッダの弟子のなかには、苦行を続けている人もいました。
苦行が好きな人は苦行をしても構わないのです。
また、苦行と修行は異なります。
苦行の中には、ず~と息を止めておくとか、ほとんど物を食べないとか、
死にそうになるものがありました。
苦しければ苦しいだけ、覚りに近づくと考えられていたわけです。
ブッダは、ひたすら身心を痛めつけることは、必ずしも覚りとは
関係がないと考えました。
しかし、修行は必要だと考ています。
修行をしないで、これが中道だと言うのは、ブッダの考えとは違います。
ブッダは苦行を捨てましたが、大乗仏教が起こると、また苦行が復活します。
今の日本仏教界を見ると、苦行主義で厳しい行に挑む人々と、
戒律も修行も無視する人々の、両極端にあるように思えます。
これは伝統的なテーラワーダ(上座部)仏教の修行法とは、
かなり異なっています。
日本仏教の修行法については、大乗仏教の解説のなかで述べる予定です。
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