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般若心経の秘密 ~ 2種類の解釈 1

日本では伝統的に、『般若心経』に2種類の解釈があります。
ひとつは顕教の読み方、もうひとつは密教の読み方です。
密教的読み方を日本で始めて主張したのは、空海です。

『般若心経』は、大きく二つの部分に分けることができます。
前半と後半では、かなり内容が違います。

前半は、「色即是空」に代表される「空」と「無眼耳鼻舌身意」など
「無」のオンパレードです。
後半は、功徳を並べたて、真言(マントラ)を唱えて終わります。

顕教的な読み方では、前半の「空」と「無」を重視し、
『般若心経』は「空」を説いた経典であるとします。
『般若心経』の価値を、特に前半の部分に置き、後半のマントラ(真言)
のようなものには、あまり価値を置きません。

浄土真宗さんが『般若心経』を唱えないのも、真言(マントラ)と
浄土真宗さんの教義が合わないからだと思います。

それに対して、密教では、むしろ後半の部分にこそ『般若心経』の
価値を見出します。
真言こそ、『般若心経』が伝えたかったエッセンスだと考えます。

つまり、『般若心経』は空を説いた経典(解説書)ではなく、真言を使った
瞑想のツールであるというのが、空海に始まる密教サイドの見方です。

僧侶や学者が書いた市販の本も、どちらの立場から書かれたものかで、
内容がかなり違ってきます

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