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般若心経の秘密 ~ 2種類の解釈 2

『般若心経』の2種類の読み方の続きです。

顕教の立場では、『般若心経』の「心」を心髄という意味にとります。
『大般若経』の心髄をまとめたものを『般若心経』と考えるわけです。

「心」はサンスクリット語では、「フリダヤ」となります。
密教の立場では「フリダヤ」を心真言と解して、最後の真言こそ
『般若心経』のポイントだと考えます。

おそらく、『般若心経』の成立過程としては、『大般若経』の心髄をまとめた
というのが実際であり、その意味で「空」を説く経典であるという見方は
正しいと思います。『般若経』は「空」を中心とする経典群だからです。

しかし『般若心経』が実勢にどういう使われ方をしてきたかと言えば、
瞑想のツールという見方の方が適切だと考えます。
『般若心経』はあまりに簡略化されていて、「空」の解説としては、
もはやその体を成していません。

経典には一定の形式がありますが、『般若心経』はその形式も満たしていません。
サンスクリット本には、経典のタイトルもありません。
『般若心経』というタイトルは漢文に独自につけているもので、
宗派によって、
「般若波羅蜜多心経」「摩訶般若波羅蜜多心経」「仏説摩訶般若波羅蜜多心経」
など、タイトルも異なります。

読誦することにより効力を発揮する文言として「陀羅尼(だらに)」というものが
ありますが、『般若心経』は「陀羅尼」として利用されてきたというのが
実情ではないでしょうか。

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