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2008年10月

仏性(如来蔵) 2

初期仏教は、心を苦や不浄に満ちたものと扱います。
大乗仏教(密教)では、こころを清浄なもの(仏性)として見ます。

初期仏教も大乗仏教も、ありのままに見ることを標榜しているのに、
この正反対の見方はどこから来るのでしょうか?

初期仏教では、衆生の立場から、この世界(主に心身)にまつわる現象を、
事実のままに見ようとします。

この立場に立てば、私達は煩悩にまみれ、世界は苦や不浄に
満ちていることになります。
そして苦や不浄のない世界(涅槃)に往くことが、目指すべきところとなります。

しかし初期仏教では、涅槃に往くとどんな世界があるのか語ることはありません。
ひたすら苦と不浄を説き、その否定形(解脱)として涅槃を語るに留まります。

一方大乗仏教(密教)では、仏(覚り)の立場から、この世界(自然、宇宙)の
真理を、そのままに見ようとします。
仏(既に覚りを開き苦のない人)の立場から見れば、この世界は楽であり、
清らかです。

したがって大乗仏教では、覚りの世界がいかに素晴らしいものか、
仏の功徳がいかにすごいものであるかを、説きます。

いずれにせよ、心の不浄と清浄は、コインの裏表のようなもの。
衆生と仏、語る立場が異なるだけで、同じことを意味していると
考えることができます。

しかし、瞑想法や指導法、教義などは大きく変わっていくことになります。

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大乗仏教の修行法 ~ 六波羅蜜

ブッダや部派仏教の修行法として、八正道を以前ご紹介しました。
それに対して、大乗仏教では六波羅蜜(ろくはらみつ、ろっぱらみつ)という
修行法が、基本となりました。

六波羅蜜
1.布施波羅蜜: 布施すること
2.持戒波羅蜜:戒律を守ること.
3.忍辱(にんにく)波羅蜜:苦難に堪え忍ぶこと.
4.精進波羅蜜:たゆまず仏道を実践すること.
5.禅定波羅蜜:瞑想(めいそう)により精神を統一させること
6.般若波羅蜜:般若とは覚りの智慧のこと

伝統的な仏教からみても、格段に変わっているわけではありません。

布施というと、お寺や僧侶に渡すお金のことと思っている人が多いとようですが、
大乗仏教では菩薩としての修行のひとつなのです。

「般若波羅蜜」は別格で、1~5の修行を経て、最終的に「般若波羅蜜」に
達するという風にとらえられています。

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布施波羅蜜

布施は、3つに分けられます。
1) 財施:金品の布施
2) 法施:真理、法を教えること布施
3) 無畏施(むいせ):恐れを除き,安心を与える布施

お寺や僧侶に渡すお金のことを布施と思っている人が多いとようですが、
大乗仏教では菩薩としての修行のひとつなのです。
出家、在家を問わず、実践する修行なのです。
布施は、一切の見返りを求めないことが大切です。金額は関係ありません。

在家の方は、サンガ(僧団)や僧侶に布施することで、
大きな功徳があると言われています。
本来僧侶は布施を頂いても、お礼を言うことはありません。
上座部の僧侶は今でもそうです。
お礼など無関係に自らの心にしたがって行なうのが布施なのです。

布施を修行と考えるならば、お礼など言わない姿のほうが相応しいでしょう。
相手の対応で出したり出さなかったりするのは、本来布施とはいいません。
なんらかの見返りを期待しないで手放すのが布施の本義だからです。

本来、僧侶は一切の所有を放棄しており、働くことはありません。
布施がなければこの世で生き続けることはできません。
僧侶に布施することが功徳を積むことになり、自らの幸福につながると信じている、
インドや東南アジアの国々では、このシステムが機能します。

しかし日本では、このシステムは機能していません。
寺院を維持していくのは結構お金がかかります。
重要な文化財などあれば、なおさらです。

さらに、今の日本僧侶は家族がいますので、家族を養い、
子供に教育を受けさせる義務があります。
ブッダは、僧侶は働いてはいけないと言いましたが、
日本の現状では働かざるを得ません。

檀家や観光客の多いお寺なら、ある程度のお金は集まるでしょうが、
そうではないお寺もたくさんあります。
お寺としては、葬儀や戒名、お盆・お彼岸などの檀家回りなどで、
収益を上げていかざるをえません。

大乗仏教の僧侶は、六波羅蜜の修行として、法施や無畏施を行ない、
財施を頂いて命をつなぐというのが、もともとのあり方でした。

そのように生きたいと思っている僧侶も結構いるようですが、
現実はそうはいかないことが多いようです。

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密教の誕生

密教の発生時期について正確なことは分かりませんが、
かなり早い時期からその芽はあったものと思われます。

初期大乗経典である般若心経の中にマントラ(真言)があるように、
インド人にとってマントラ(真言)を使うことは、極めて一般的な
ことであったと思われます。

初期においては、大乗仏教とは別に密教の組織があるのではなく、
大乗仏教徒の中に密教的な修行を行う僧が現れ、
それが拡大していったのだと思われます。

大乗仏教には、六波羅蜜を修行する波羅蜜門と、真言門というふたつの法門に
区別されることがあります。
密教は真言門を発展させたと見ることができます。

また密教は、短期間で悟りを得るために考え出されたと言われています。
初期仏教に比べて、広く衆生の救済を打ち出した大乗仏教は、何度も生まれ
変わって修行を積まなければ悟りを得られないという状況になりました。

この世では覚りを得られないという状況をふまえて、この世で幸せになるために、
短期間で悟れる手法が密教であったわけです。
その意味では、密教は大乗仏教に比べて、易行であると考えられます。

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密教の誕生2

日本では、大乗仏教はお経をあげるだけだが、密教や禅宗は厳しい修行を
するかのように思っている人が多いのではないでしょうか。

日本で普及している多くの宗派は、鎌倉仏教と呼ばれるものです。
鎌倉仏教は、真言・天台の密教を踏まえてあみ出されたもので、
密教以上に易化しているところがあります。
例えば、浄土真宗(親鸞)は、修行を否定します。

また、その思想や行法のなかに、明らかに密教の影響を受けていると
思われるものがいろいろあります。

今までの大乗仏教の話は、密教誕生以前の仏教であり、
密教誕生後に生まれた、日本の鎌倉仏教と混同すると、
話はややこしくなります。

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密教の基本思想

密教は大乗仏教のなかから生まれたもので、後期大乗仏教と
考えることもできます。

密教的なものの見方は、あらゆるものに価値を見出すことに特徴があります。

密教ではマンダラというもので世界(法界)を表現しますが、
その中には仏、菩薩だけでなく、インドの神々や鬼衆、羅刹など、
多くのものが存在します。

それらはすべてこの世界を構成する者であり、仏の世界の一員であると考えます。

私たちの日常の世界でも、好きな人嫌いな人、付き合いやすい人
付き合いにくい人など、様々な人がいることと思います。

しかし、付き合いにくいから嫌いだと考えるのと、
どんな人でも、何か良いところがある、何か価値がある、
その人を活かす方法がある、という風に見ていくのとでは、
大きな違いが生まれてきます。

仕事でもプライベートな付き合いでも、コミュニケーションが全く違ってきます。

密教では、あらゆる人、あらゆるものを活かしていこうと考えます。
どんな人もどんなものも、この仏の世界に生まれてきたことに違いはありません。
それを生かすも殺すも、私たち次第となります。

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密 とは何か

真言密教では、秘密の意味を「如来の秘密」と「衆生の自秘」の
2種類に分けています。

「如来の秘密」とは、相手に合わせて教える内容を変え、
誰にでも何でもかんでも教えないということです。

未だ心身の準備が十分に出来ていないものに、様々なものを教えることは、
お互いにとって害になるかもしれません。

心が清らかでないのに、ヨーガで神秘体験する技術だけを身につけると、
それを使ってカルト宗教を始めるかもしれません。
「如来の秘密」は、そのような危険を防ぐ意味もあります。

「衆生の秘密」は、仏の教えは明らかになっているにも関わらず、私たち自身の
愚かさにより、その真実の姿を見ることができないことを意味します。

密教では、私たちの心はその最も本質的なところにおいて、
清浄なるものであると見ます。
しかし私達は、煩悩にまみれ、その清らかな姿を見ることが出来ません。

煩悩を離れ、偏見やこだわりではなく、素直に心を観るとき、
秘密は秘密でなくなり、清らかなる心が顕れてきます。 

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密教の分類

一口に密教と言っても、実は多くの種類があります。

  三分類            四分類
初期密教(雑密)       所作タントラ
中期密教     大日経   行タントラ
         金剛頂経  瑜伽タントラ
後期密教           無上瑜伽タントラ

日本では伝統的に三分類することが多く、
チベットでは四分類が代表的な分類方法です。

日本は中期密教、チベットは後期密教を引き継いでいます。

後期密教(無上瑜伽タントラ)になると、性的なヨーガが導入されるなど、
一段と変質していきます。
これを発展とみる人もいれば、堕落とみる人もいます。

チベット仏教では、密教に入る前に、初期仏教、大乗仏教を
修めることになっています。

「空」や「執着からの離脱」などを理解していなければ、密教に進めないわけです。
このシステムは、密教の堕落を防ぐ意味で、効果的なシステムだと思います。

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11月8日
本当にやりたいこと ~ 未来を引き寄せるhttp://www.performanceship.com/sfc2008.htm

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真言宗の経典

真言宗は、中期密教である『大日経』と『金剛頂経』を基本経典とし、
これを「両部の大経」などといいます。

お経といっても、この二つのお経は読経には使いません。
ここには、密教の思想と、悟りを啓くための修行法が書かれています。

真言宗で普段、読経によく使われるのは、『理趣経』と『般若心経』です。
空海と最澄決別のきっかけともなったのは、この『理趣経』の注釈書『理趣釈経』
の貸与をめぐってのことでした。

最近はずいぶん甘くなってきたようですが、本来十分な修行を積んだ人にしか、
『理趣経』は伝授しないものです。
(「理趣経加行」という修行を終えてから伝授されるのですが、
最近はこの加行をやらないところも多いらしいです。)

『理趣経』は愛欲を肯定するなど、後期密教につながるような思想も見られます。

空海は、最澄のレベルにおいてさえ、まだ『理趣経』を伝授するに至らず
と考えたのでしょう。

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三句の法門 1

真言密教の基本経典である『大日経』にある、有名な言葉です。
「ほとけの智慧(一切智智)は、どのようなものですか?」
という質問に対して、 毘盧遮那仏(大日如来)が答えるものです。

仏のいわく
「菩提心を因とし、大非を根(こん)とし、方便を究竟(くきょう)とす」
いわゆる三句の法門です。

そして、
「いかんが菩提とならば、いわく、 実の如く自心を知るなり 」
と続きます。

ここは、『大日経』のエッセンスともいうべき部分で、
この部分だけでも、何度も何度も噛みしめて、よく味わうだけの
価値のあるところだと思います。 

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★心理タイプ別コミュニケーション講座  11月24日


世界で一番利用されている心理検査、MBTIを使った
コミュニケーション講座。
心理タイプによって、コミュニケーションはどう変わるか?
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