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即身成仏

即身成仏 5
「 三密加持して速疾(そくしつ)に顕わる 」

『即身成仏義』には、

「加持とは、如来の大悲と衆生の信心とを表す。
仏日の影、衆生の心水に現ずるを加といい、
行者の心水、よく仏日を感ずるを持と名づく」

とあります。

仏の姿が人の心の水面に映るのが「加」
修行者の心が仏の姿を感じ取るのを「持」
となります。

仏と人が照応するところに、悟りの世界が現れます。

身体(動作)、口(言葉)、意(心)の三つに、仏の姿を映し出し
その仏を感じ取ることによって、正に自身がそのままに仏となるのです。

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即身成仏

即身成仏 6
「 三密加持して速疾(そくしつ)に顕わる 」

「仏日の影、衆生の心水に現ずるを 加 といい、
 行者の心水、よく仏日を感ずるを 持 と名づく」

仏の姿が人の心の水面に映るのが  加
修行者の心が仏の姿を感じ取るのを 持 

空海のこの説明では、仏と行者が別の存在で、
完全に瑜伽(ゆが)融合、調和、双入していません。

別の書で空海は、加持のことを「入我我入」と言っています。
「仏が我に入り、我が仏に入る」こちらの説明の方が、
瑜伽(ゆが)にはピッタリきます。

瞑想の手法としては、「仏日の影、行者の心水、」と考えると
分かりやすいですが、
究極的な加持の状態としては、「入我我入」
と考えると矛盾しないように思います。

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即身成仏

即身成仏 7

『即身成仏義』では、最初に詩があり、その後に詩の解説が続きます。
詩に即身成仏の全てが集約されているわけです。

六大無碍(むげ)にして常に瑜伽(ゆが)なり
四種曼荼(ししゅまんだ)おのおの離れず
三密加持して速疾(そくしつ)に顕わる
重重帝網(じゅうじゅうたいもう)なるを即身と名づく

この詩を空海のレベルで理解できれば、空海の思想の大半は
修めたことになる気がします。

ここでは簡単に現代語訳を掲載します。

この世界を構成する六大(地水火風空識)は、さえぎるものなく、
永遠に融合しあっている。

四種の曼荼羅(マンダラ)は、それぞれが様相の異なる真実を表しており、
互いに離れることはない。

仏と衆生の身口意が、互いに加持しあっているので、
すみやかに覚りの世界が現れる。

この世界のあらゆる身体が、帝釈天の持つ網につけられた宝珠のように、
幾重にも重なり合い、万華鏡のように互いに映し合うことを、即身という。

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