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心理タイプ論の種類

心理タイプ論には、膨大な種類があります。
そのすべてに精通している人はいないでしょう。

私は、いくつかの心理タイプ論を、その目的やニーズに合わせて使っています。

MBTI
最も科学的な心理タイプ論のひとつでしょう。
科学的な心理検査には、統計学的な裏づけが必須になります。
統計学的に、信頼性や妥当性を算出していなければ、科学として語ることは難しいのです。

しかし、信頼性や妥当性の値を出している心理タイプ論はほとんどありません。
これは、心理タイプ論は統計処理が難しいという技術的問題があるからです。
しかし、MBTI は信頼性や妥当性を算出している数少ない心理タイプ論なのです。
そして認定技術者が倫理規定に則り、正しく使用することが義務づけられています。

ただし、科学的厳密性を重視するため、気軽な使用には向かない部分もあります。
科学的に検証できていない部分については、気軽に語ることができません。
世の中には、科学的に充分には検証されていなくても、実用上は
問題がないことや、役に立つこと、使い勝手のいいものなどが存在します。

しかし、科学的であることを大前提にすると、そのようなものは使用することができなくなります。

またMBTI では、ストレスに対する対処法などをタイプ別に詳細に研究していますが、ストレスマネジメントの深い部分を理解するためには、心理に関する本格的な学習が必要になります。

内容が深いだけに、本格的に心理タイプを探究したい人には、充分学習しがいがあるタイプ論だと思います。

気質論
SFA(ソリューション・フォーカスト・アプローチ)を教えてくださった森俊夫先生が使用されているタイプ論です。
4タイプに分けて見ていきますが、非常に簡単に分類できることと、セラピーの分野での使用実績が多く、心理的問題を抱えた人に対応しやすいところがあります。


コミュニケーション別タイプ論
人生の基本的な志向性、モチベーションの源泉、思考のパターン、意思決定の基準など、コミュニケーションの違いに着目して分類したタイプ論になります。

なぜかお互いに分かり合えない、すれ違いがある、相手のことが理解できないという悩みが、タイプ論を知ることで解決することがあります。
3タイプの分類が基本になりますが、状況によりさらに詳しく検証していくことが可能です。

人とのコミュニケーションや効果的学習法、モチベーションの向上、子どもの教育、部下指導、営業・マーケティング、チームの活性化など、多くの分野で使用することができます。

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