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NLPとSFA(ソリューション・フォーカス)の違い

最近は、NLPがかなりのブームです。
コーチの資格を持っている人が、またNLPのマスタープラクティショナーなどの資格を取りにいかれるというのも、よくききます。

NLPもSFA(ソリューション・フォーカス)も、天才療法家ミルトン・エリクソンやグレゴリー・ベイトソンの流れを組むコミュニケーションです。
「ブリーフセラピー(短期療法)」や「コミュニケーション心理学」と、言われることもあります。

NLPとソリューション・フォーカスの特徴的なところは、セラピーだけではなく、他の分野でも活用が目立つ点です。
NLPは自己啓発セミナーで有名になり、最近はコーチングで注目されています。
ソリューション・フォーカスは、コーチングで使われるほか、組織変革や企業の問題解決に使われています。

さまざまな分野で使われるNLPはソリューション・フォーカスは、コンピューターのOS(オペレーティング・システム)に例えられることがあります。

OSとは、WindowsやLinux、UNIX、MacOSなどのソフトのこと。
OSの上で、ワープロや表計算、ゲームなどのアプリケーションソフトを使います。
やりたいことによって、自由にアプリケーション・ソフトを選ぶことができます。

NLPやソリューション・フォーカスも、ベースとなるOSであって、アプリケーションは、セラピー、コーチング、自己啓発、ファシリテーション、組織変革、問題解決など、自由に選べばいいわけです。

そして、WindowsとLinux、UNIXが、それぞれに特徴があるように、NLPとソリューション・フォーカスにもそれぞれの特徴があります。


NLPは、フル機能の大きなOS と言えると思います。
非常に機能が豊富で、あらゆる場面に利用できるツールがそろっています。
エリクソンの他、ゲシュタルトや家族療法、行動療法など、多くの療法が見られます。
OSでありながら、アプリケーションまで揃えている感じがします。


一方、ソリューション・フォーカスは、シンプルで軽いOS と言えます。
機能は絞られ、ツールは必要最小限にし、OSに特化した感じがします。
必要なアプリケーションは自由に持ってくればいいという、軽快なOSです。

NLPは、すべてが揃っているところが長所であると同時に、すべてを身につけるのは並大抵のことではないと思われます。

NLP トレーナーの北岡泰典氏によれば、著名な NLP トレーナーであるマイケル・ホール氏に対しても、NLPの創始者であるジョン・グリンダー氏は「NLP を語れるが、体で示せていない」という評価だそうです。
相当本格的に取り組まなければ、体で身につけるのは困難なようです。

一方、ソリューション・フォーカスは、シンプルで修得がしやすいところが長所であると同時に、あらゆるケースに対応するには、機能不足であると思われます。
ソリューション・フォーカスという世界だけでは、対応できないケースもあるでしょう。
必要に応じて適当なツールやアプリケーションを持ってくるということも必要です。


NLPとソリューション・フォーカスは、それぞれに特徴があるので、どっちがいいと言うものではありませんが、誰にでも入りやすいということでは、ソリューション・フォーカスはお勧めです。

ソリューション・フォーカスだけで充分だという人もいますし、NLPや認知行動療法、コーチングなどと組み合わせていく人もいます。
私自身、ソリューション・フォーカスに加えて、システム思考、武道論、意識論、ユング心理学、瞑想など、さまざまな方法を利用します。
しかしそれらはすべて、ソリューション・フォーカスと共に使われます。
ソリューション・フォーカスを否定して、やり方を変えるということはありません。

この汎用性の高さは、ソリューション・フォーカスの大きな特徴でしょう。
他の手法と共存できるということは、今まで学んできたことも無駄にならないということです。
そして、自分にとって必要なものが他にあれば、ステップをふんで効率的に追加していくことができるということです。その意味でソリューション・フォーカスは、やはりお勧めです。

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