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コーチング Q & A

日本でもコーチングという言葉が広がってきたため、コーチングの経験者も増えてきたようです。一方でコーチングに対する誤解も増えているようです。
このページはよく聞くコーチングへの疑問を取り上げてみました。

質問.
私が受けたコーチングと、このホームページに書いてあることが違うのですが、
どちらが正しいのでしょうか?

回答.
コーチングには、これが正しいというものは存在しません。アメリカには多くのコーチ養成機関がありますが、それぞれ考え方ややり方が異なります。
コーチングは、これからもっと多様な広がりを持ってくると思います。このサイトのコーチングも、多様なコーチングの中の、ほんの一部です。
「正しいコーチング」というのはありませんが、「あなたにふさわしいコーチング」は、あるかもしれません。

質問.
解決志向(ソリューション・フォーカス)はセラピーの手法だそうですが
コーチングで本当に有効なのですか?

回答.
解決志向(ソリューション・フォーカス)アプローチは、セラピーから生まれたものですが、現在はコーチングやチームビルディングなど、様々な分野での活用が進められています。またこの手法は、リーダーシップ理論や成功哲学などでも使われています。
例えば、カリスマコンサルタントの神田昌典氏が、アメリカのメンターから学んだという「問題解決時の思考法」は、解決志向アプローチそのものです。
(神田氏は、”結果思考” と呼んでいます)

質問.
部下のマネジメントを良くするためにコーチングを学んだんですが、思うように部下が動いてくれません。どうすればいいでしょうか?

回答.
コーチングは相手を、自分の思い通りに動かすものではありません。このように相手をコントロールしようとする態度は「操作主義」と言って、コーチングとは相反するものです。相手をコントロールするためにコーチングを使うと、大概嫌われます。

質問.
コーチングで学んだとおり、部下に「君はどうしたらいいと思う?」と聞いているのですが、部下からまともな答えは返ってきません。コーチングて、本当に効果あるんですか?

回答.
ただ漠然と質問していると、そのような結果になります。上司から「どうしたらいいと思う?」と聞かれたら、通常部下は、「あなたが上司なんだから、それを考えるのはあなたの役目でしょう」と思います。
まず部下との間に、質問が機能するような関係を創る必要があります。その上で、部下との間でソリューショントークを進めれば、展開が変わってくるでしょう。
(ソリューショントークは、解決志向ブリーフコーチングを参考にしてください)

質問.
上司がコーチングの研修を受けてから、質問ばかりしてきて、うっとうしいのですが。

回答.
コーチングが盛んになるにつれて、よく聞くようになった状況です。
お互いのコーチングへの理解が不十分だと、このような状況を作りだします。
一部では、質問することがコーチングだと思っている人もいますが、そうではないでしょう。コーチングは、相手のパフォーマンス(成長や成果)を支援するためのコミュニケーションであり、質問はそのための一手段にすぎません。
目的と手段を取り違えているかもしれませんね。

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