第4章 技法編 ブリーフセラピーの技法 7
2.ブリーフセラピーの技法 - 密教の観点から
3.ソリューショントーク(解決に関する会話)
SFA(ソリューション・フォーカスト・アプローチ)
SFAはMRI流ブリーフセラピーの思想や手法を受け継ぎながらも、ソリューションという新たな切り口からアプローチします。SFAの基本的なスタンスを現すものとして、4つの前提と3つのルールとしてまとめられたものがあります。
4つの前提には、社会構成主義的な思想が強く現れています。
4つの前提
1.変化は絶えず起こっており、そして必然である
2.小さな変化は、大きな変化を生み出す
3.「ソリューション」について知るほうが、問題と原因を把握するよりも有用である
4.クライアントは、彼らの問題解決のためのリソースを持っている。
クライアントが、彼らの問題を解決するエキスパートである。
この前提の上で、3つのルールをアプローチの基本としています。
3つのルール
<ルール1>壊れていないなら、修復するな。
(うまくいっているものを、変更するな。)
<ルール2>もし一度やってうまくいったなら、またそれをせよ。
<ルール3>もしうまくいっていないのであれば、違うことをせよ。
ソリューショントークは、これらの前提やルールに基づく実践の会話です。
人のダメなところや出来ていない部分に注目するよりは、人が持つリソース(資源)や出来ている部分に焦点を当てる方が効果的であるというSFAの考え方は、セラピーの分野のみならず、さまざまなコミュニケーションの分野で注目されています。
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